書籍

石原・河野編『科学技術倫理学の展開』

石原孝二・河野哲也編(2009)『科学技術倫理学の展開』玉川大学出版会 ごはんも食べたい、パスタも食べたい、味噌汁もいいな。そうだ全部混ぜればいいじゃん!→ ・・・何これ? みたいな本。ごちゃまぜ。この手の、複数の著者が各自論じるタイプの本って大…

村上喜良『基礎から学ぶ生命倫理学』

村上喜良(2008)『基礎から学ぶ生命倫理学』勁草書房扱っている対象自体は一般的な生命倫理学の教科書と同じで良いのではないかと。ただ、主張の根拠づけのところで首を傾げたくなることが多い印象。 例えば、中絶におけるトムソンの思考実験の話で、 トム…

小松・香川編『メタバイオエシックスの構築へ』

小松美彦・香川知晶編(2010)『メタバイオエシックスの構築へ』NTT出版 よくできた論文集だと思う。廣野さん、香川さん、田中(智)さんの章は個人的に特に印象に残った。機会があれば章ごとに詳しく検討してみたいところ。一読して疑問に思ったのは、果…

ホープ『一冊でわかる医療倫理』

トニー・ホープ、赤林朗・児玉聡訳(2007)『一冊でわかる医療倫理』岩波書店 これはまぁだいぶ日本における生命倫理学の概説書とは趣が違う本だなぁ。学問は「対象」か「方法」か云々という話を以前したけども*1、この本はだいぶ「方法」について詳しい。こ…

今井道夫『生命倫理学入門』

今井道夫(2005)『生命倫理学入門(第2版)』産業図書 「生命倫理学をやる」と宣言していながら、あまりに無知なので生命倫理学の教科書的なものを読んでいくことにする。 これは生命倫理学の全くの初心者・初学者向きかな。基礎的な事項がサラーっと右から…